知財の業界には博士がいっぱい~自分のポジションを定め、且つ自身のUSPを見つけよう~
知的財産、特に特許業界は、
博士・修士を始めとした理系人の人口の割合が極めて高いことが特徴的で、
単に理学博士、医学博士の肩書きを持っていてもこの業界の中では珍しくもなんともありません(ちなみに私は理学博士の肩書きをもってはいますが、名刺にいれてもらうことができていません(笑))。
弁理士・特許技術者として、特許の業界で勝ち残っていくためには、
しっかりと自分のポジションを定め、且つ自身のUSPを打ち出していくことが必要になってきます。
右も左も分からない新人状態であっても、
ポジションと自身のUSPについては、
できる限り把握しておくことが大切です。
それは、後々、分かってくることなのですが、
明細書を書くための練習の段階からいきなり広範な技術分野に携わろうとすると、
それに対する勉強で手一杯になります。
すると、明細書を書く型を身につける前に会社に仕事に潰されることになるからです。
ですので、得意分野、演習・実習で経験のある分野、少なくとも知見のある分野等で始めることが、おススメです!
これら少なくとも知見がある分野であれば、その内容が”分かる”ので、
文章を書き進めることが出来ます。
また、内容が分かれば、
例え初心者の状態で、常に締め切り追われるような手一杯の状態であっても、
”技術内容は知っている”ということが、心の安心に繋がり、
少なからず心に余裕を持つことが出来ます。
さて、自分がどの技術のポジションに強みを持っているか、
簡単に把握する方法として、IPC分類を使用した方法があります。(IPC分類については、また別の機会で説明します。)
以下に、IPC分類(A~Hセクション)を記載いたしますので、自分がどのセクションを得意にしているか、
ざっくりと分類してみてください。
・Aセクション:生活必需品
・Bセクション:処理操作;運輸
・Cセクション:化学;治金
・Dセクション:繊維;紙
・Eセクション:固定構造物
・Fセクション:機械工学;照明;過熱;武器;爆破
・Gセクション:物理学
・Hセクション:電気
特許著のIPC分類表へのアクセスは→こちらをクリック←
ざっくりと分類した後は、更に、その詳細を見ていくことで、
あなたの得意とする分野=あなたの強み、
を発見することができます。
是非、これから知的財産の業界に入ってみたいという方は、
やってみてくださいね。
以上、ここまでお読み頂きありがとうございます。
追伸
ニッチな分野で、活躍できるようになれば、
他の弁理士・特許技術者よりも、ニッチな領域のクライアントを獲得できるようになりますので、後々の集客に役立てることが出来ますよ!